メインフレーム モダナイゼーションの3つのパターン

メインフレームシステムは、何十年にもわたって強力で安全なコンピューティングの究極のプラットフォームであり続けています。そして、世界有数のグローバル企業や最大級の政府機関が、その業務全体を運営するために利用している ITインフラの中核を成しています。

しかし近年、クラウドコンピューティングプラットフォームは、その能力と柔軟性が飛躍的に向上し、企業規模のビジネスにとってもきわめて魅力的な存在になりつつあります。クラウドプラットフォームは伸縮自在で処理能力を無限に拡張できるため、IT インフラの資本コストが大幅に削減されるとと もに、より効率的で応答性の高い業務運営と開発サイクルが可能になります。

しかし、長年にわたって業務にメインフレームを利用してきた企業における、包括的なクラウドファーストの IT 戦略の採用には大きな障壁があります。アプリケーションやデータのメインフレーム からクラウドへの移行は混乱を引き起こしやすく、非常に困難なのです。

幸いなことに、メインフレームとクラウドコンピューティングはどちらか片方しか選択できないというわけではありません。 双方のプラットフォームを使用しつつ、よく調整しながら段階的に最新化するという長期的な戦略を取ることで、IT の戦略的および戦術的な発展可能性を担保しながら、メインフレ ームとクラウドの双方の利点を、目的に応じて統合することができます。

この eBook では、メインフレームの最新化の概念を明確にし、メインフレームの一般的な最新化パターンを推進する要因を説明して、それらのパターンを実践する際に最も重要となる方法やツールに関するガイダンスを提供します。