SAP 経理オートメーション

現代のネットワークに接続されたデジタル世界では、経理オートメーション導入の動きが至る所で見られるようになっています。

多くの SAP 経理部門がオートメーション プラットフォームを必要としているのは間違いありません – 中でも、手間のかかる手動プロセスを排除し、データ品質、ガバナンス、コンプライアンスを高める適切なプラットフォームを選択することが重要です。また、ビジネスの成長と変化に合わせて柔軟性と拡張性を提供する能力も求められます。

SAP 経理全体でより優れた、より迅速な、より効率的なデジタル トランスフォーメーションを促進したい場合、当社がお客様の最大の課題の克服をお手伝いします。

SAP 経理オートメーション

目まぐるしく変化するニーズに適応

お客様のビジネスは不変ではないため、オートメーション プラットフォームも不変であってはなりません。

Record to Report (R2R) チームにとってそれは、デスクトップ オートメーションから一元化されたワークフロー管理まで、完全な機能セットを備えた動的ソリューションです。そこではデータ管理とプロセス オートメーションが完璧に組み合わさって、スピード、俊敏性、優れたデータ品質、高いコンプライアンスを同時に実現していなければなりません。

以下のような R2R プロセスのさまざまな領域のオートメーション課題を、包括的に解決するソリューションが求められています。

総勘定元帳

低いデータ品質、複雑なアカウント作成プロセス、厳格なガバナンス等の要件によって、G/L マスター データは SAP で最も管理が難しいデータになっています。また、企業ごとに独自の要件もあります。

柔軟なオートメーション ソリューションは、お客様のビジネス ニーズを満たす鍵を握り、各 G/L プロセスの最適なオートメーション タイプを選択するオプションを提供します。

仕訳入力

毎日の仕訳入力業務を手作業で管理するのは面倒で時間がかかり、エラーが発生しやすいという問題があります。特に月末の締め作業では注意が必要です。

デスクトップ オートメーションをデプロイするか、当社のエンタープライズ仕訳入力ソリューションを導入し、仕訳処理を効率化して膨大な経理データを管理することから始めましょう。また、ガバナンス、データ品質、従業員の生産性も向上します。

仕訳入力に関する詳細を見る

突き合わせ

経理において最も複雑なプロセスとされることの多い突き合わせには、オートメーションの機会が多く残っています。さまざまな固有の突き合せシナリオをサポートするプラットフォームは極めて重要です。Precisely Automate のスクリプトをリンクさせ「ラウンドトリップ」(データが SAP から抽出され、変換、比較または変更され、SAP に再転記される) を実行する機能は、お客様に特に重宝されていることが証明されています。

クロージング (会計締め作業)

期末の会計締め作業は、経理および会計スタッフ メンバーにとって長時間の徹夜作業になることが多いものです。無数の管理作業とそれに伴う作業を完了するために必要なトランザクションでは、締めの複雑さがすでに面倒なプロセスをさらに悪化させます。

オートメーションにより、これらのトランザクションをスピードアップし、データ品質を改善して修正回数を減らし、プロセスを管理して監査パフォーマンスを高めることができます。最終的に締めの作業がさらに効率化されます。実際、一部のお客様からは、トランザクション作業を自動化した後、締めのプロセスに 30 ~ 50% の効率性アップが見られたという評価をいただいています。

レポート

多くの企業では、アドホック レポートは今でも手作業で行うプロセスであり、電子メールで連絡を取りながら Excel ファイルをやり取りして確認を取り、承認を得る必要があります。このプロセスは、報告の不整合、ファイル破損、ファイルの移動や変更を追跡しきれないなどの大きなリスクを生み出し、監査の不適合という甚大なリスクにつながります。

当社の専用 SAP オートメーションによりこうしたビジネス リスクを排除すると、レポートや分析のためにデータを SAP から抽出し、レビューおよび承認ワークフローによってレポート ファイルを管理し、監査を簡素化できます。

「Precisely を導入する前にはもう戻れません — 特に、年次報告書の作成が余りにも容易になったことに驚かされました」

管理・経理ディレクター、
Institut Paseur

複雑なプロセスからカスタマイズ可能なプロセスへ

資産会計では、企業の諸業務のなかで最もデータヘビーな、複雑な経理プロセスを繰り返し行う必要があります。

資産会計チームは膨大な量の資産のデータを更新する作業に携わっていますが、それを手作業で行うのは無謀であり、後にデータ エラーやガバナンス問題がたやすく発生してしまいます。

当社の柔軟性と拡張性に優れた SAP オートメーション プラットフォームは、資産会計プロセスをスピードアップし、データ品質を高め、コンプライアンスを維持します。これにより、チーム メンバーは時間制限のある作業を管理しやすくなります。

より複雑な資産の作成および管理プロセスも簡素化されます。建設中の資産など、複数のユーザーからの入力および検証を必要としたり新しい設備を SAP で自動的に作成する必要がある手順では、ビジネスで使いやすいロールベースのフォームを利用し、分散したチームが管理された段階別プロセスでデータを処理することができます。

買掛 (AP)

CFO が考える最もオートメーションが必要なプロセスの中で、常に第一位の座を譲らないのはベンダーからの請求書の処理であり、それにはもっともな理由があります。

手作業で処理をしている AP チームにとって、請求処理の非効率性、照合とデータ入力で発生するエラー、支払いの重複は、常に付きまとう悩みの種のほんのわずかな例に過ぎません。

こうした課題をオートメーションで克服すると、以下のような優れた成果になって表れます。

  • より迅速にベンダー マスター データを管理し、それと同時にデータ品質、コンプライアンス、ガバナンスも向上させる
  • 請求書と発注書との照合を自動化して一致データを SAP に転記し、一致しないデータがある場合にアラートを送信することを可能にするシステムにより、大部分の手動照合を排除する

売掛 (AR)

Order-to-Cash (O2C) プロセスは、移動要素が多く、各部門からの入力が必要であるため、管理が難しくなっています。売掛金の回収時に問題が発生すると、エラーの修正に膨大な労力を要することも少なくありません。

O2C が効率的に行われると、収益の増進と顧客満足度の向上につながります。売掛の場合、プロセスの改善とは顧客口座管理を最適化し、受注処理を効率化して、時間ばかりかかる手動プロセスを排除する動的オートメーション ソリューションの採用を意味します。

1 つのソリューションで数多くの用途に対応

オートメーションは SAP 会計部門にとって欠かせませんが、悩みの種は複雑なプロセスを効率的に自動化することです。

当社の Automate Studio および Automate Evolve SAP オートメーション プラットフォームは、一括データ更新および変更のシンプルなデスクトップ オートメーションから、複数の部門にまたがっていたり、厳格なコンプライアンスおよびガバナンス要件が設定された複雑なプロセス オートメーションまで、経理デジタル トランスフォーメーションの取り組みを支援します。

つまり、1つの柔軟なオートメーション プラットフォームで数多くの用途に対応できます。

変化し続けるビジネス ニーズを満たすためにプロセスを促進し、データ品質を高め、俊敏性を上げる道のりの第一歩を踏み出しましょう – 1 回の投資だけで SAP 環境全体のオートメーション転換を完了できます。

リソース保護: コスト削減と時間短縮

SAP による経理シェアードサービスの導入はよい考えのように思えますが、実はその効率性は、さまざまな要因によって阻害されます。

当社がお客様から受ける相談の中で最も希望が多いプロセス改善の上位は、以下の 3 つです。

  • トランザクションごとのコスト削減
  • 手作業の自動化
  • ビジネス プロセスの非効率性 (電子メールやテキスト メッセージによる要求の受領など) の改善

上記の希望のいずれかに共感を覚えたら、当社がお客様をサポートできます。

当社の SAP オートメーション プラットフォームは、データの収集、レビュー、処理を効率化する高性能デリバリー メカニズムを提供します。このプラットフォームを利用すると、サービスレベル要件を満たすことができるように主要ビジネス プロセスを簡素化、標準化、自動化できます。しかも、トランザクションごとのコストも下げられます。

お客様のチームはより多くの SAP トランザクションを迅速に処理し、データ品質とコンプライアンスを高めると同時に、組織全体の効率性をさらに高めることができます。

経理オートメーション

68% の CEO はスピードとアジリティを一番に優先していると答え、「俊敏な行動は新たなビジネスの価値。動きが遅すぎると破滅へ一直線である」と認めています。

KPMG’s 2019 CEO Outlook