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ジオアドレッシング: ジオコーディング、アドレッシングとデータの国境を越えた拡大

Authors Photo Precisely Editor | December 16, 2022

Mary Todd Jones、MT Jones そして Mary T Jones はおそらく同一人物です。どうすればわかるのでしょうか。それぞれの名前に関連付けられた住所を確認してみます。346 Main Apt A、346-A Main St.、そして 346 Main Street Unit A です。これらもたぶん同じ住所でしょう。しかし、どれが正しいのでしょうか。ビジネスの情報に含まれる物理的な住所は、しばしば扱いが最も困難なデータ タイプの 1 つですが、ビジネスにおいて最も基礎的な情報でもあります。住所をビジネスに有効活用することはPrecisely の得意分野であり、これについては弊社が世界のリーダーです。弊社はこれを「ジオアドレッシング」と呼んでいます。

 

弊社のジオアドレッシングとデータ エンリッチメント ソリューションにより、企業はその規模を問わず住所データとそれに関連する充実したコンテキスト情報をより簡単に、より大規模に業務に取り入れることができるようになり、より多くの情報に基づいた意思決定をより迅速におこなえるようになります。ジオアドレッシングは、弊社の世界クラスのジオコーディングと住所検証ソリューションの機能を単一のソリューションに統合したものです。

 

ジオアドレッシングが提供する内容は次の通りです。

  • 高度な住所マッチング アルゴリズムに基づいた非常に正確な住所検証を、複数の国、言語、文字セットに対して実行できます。
  • マスタ ロケーション データ (MLD) を通じて提供される、建物の棟や屋上すら識別可能な極めて高精度な位置情報 (緯度/経度)。通りや近隣を識別できる程度のジオハッシュの解像度とは対照的です。Precisely のジオアドレッシング ソリューションを支える、国レベルの固有の参照データです。
  • PreciselyID は、エンリッチメントビジネスに活用する原動力となる、住所に割り振られた一意の整合性のある識別子です。MLD ジオアドレッシング参照データがあるすべての国で利用可能です。
  • それぞれの住所に正確に対応する各種メタデータ。弊社が出す答えの裏付けとなり、大規模な自動化された意思決定を可能にします。
  • 住所の一部のタイピングに基づいて完全な住所のサジェスチョンを返す、オートコンプリート機能。ウェブサイトでのローカルな検索、チェックアウト、出荷、請求などのソリューションで便利に活用できます。

Geo Addressing - Expanding International Reach and Precision for Geocoding, Addressing & Data Enrichment

マスタ ロケーション データ (MLD) 参照データ セット

ジオアドレッシングは、正しいフォーマットのクリーンな住所と高度に正確なジオコードを、入力レコードを参照データに一致させて提供します。より優れた参照データを備えることで、偽の住所一致や正しくない位置情報を削減します。シンプルに聞こえますが、最高のデータ完全性を備えてさまざまな用途での活用に耐える参照データを構築することは、気が遠くなるようなプロジェクトです。

 

マスタ ロケーション データ (MLD) は、Precisely の保有する参照データのブランドです。競合他社の多くはソフトウェア開発に専念しており、参照データはサード パーティーから調達しているだけです。しかし弊社は長年の経験から、品質についてお客様への説明責任を真に果たすには、弊社のソリューションのあらゆる構成要素を保有していなければならないことを学んできました。弊社はジオコーディング参照データセットである MLD を、複数の情報源から、利用可能な最も優れた位置情報を採用して作成し、またその参照データのエンジニアリングを行って、非常に正確な位置情報との一致率を確実に高めています。

 

これらの最も信頼のおけるデータセットには、複数の住居ユニットや複合オフィスビルの棟番号、宅配業者が配送を行う住所、緊急サービスの住所、その他の数多くの情報が含まれています。また、代替住所や住所履歴も、マッチングの正確性を高めるために含まれます。すでに弊社は数多くの国のデータセットを構築済みであり、さらに他の国も作成中です。

PreciselyID とデータ エンリッチメントによるグローバル展開

住所に関する課題の 1 つに、さまざまなコンピュータ システムが住所を異なる方法で保存していることが挙げられます。たとえば、あるシステムでは住所に単一のフィールドを当て、別のシステムでは複数のフィールドに分割していますが、フィールドの分割ルールはシステムによって異なります。これを世界の住所に当てはめると、さまざまな国と住所構造によって様相はさらに複雑になります。MLD の重要な機能の 1 つに、住所の一意の識別子である PreciselyID の提供があります。PreciselyID は、住所を一意の ID で置換することで、オペレーションにおける住所の使用を簡略化します。さらに、広く認知されローカルに定義された一意の ID システムを使用している国では、MLD もそのシステムに対応します。英国の Unique Property Reference Number (UPRN) やオーストラリアの GNAF ID が該当します。

 

このアプローチにより、データ管理が飛躍的にシンプルになります。また、個人を特定可能な情報 (PII) をマスクすることで、セキュリティを強化できます。例えば、2 つの組織が住所情報を共有する必要がある場合は、住所自体よりも ID を共有するほうがよりセキュアです。

 

そして、PreciselyID の最も強力な機能の 1 つが、貴社の住所データを Precisely の包括的なデータ エンリッチメント ポートフォリオに接続する機能であり、これには天気、プロパティ情報、ポイントオブインタレスト、さらに山火事のリスクのような価値ある情報が含まれます。必要な製品が見つからない場合は、購入した参照データセットに PreciselyID を付与することで、自分で構築することもできます。「ポリゴンの点」のような空間操作や住所の一致はではなく ID を使って参照データに連携する理由は単純です。ID を使用すると高速でより安価であり、それが弊社がPreciselyID を開発した理由です。

ソフトウェア、サービス、データの柔軟な展開オプション

お客様が業務アプリケーション、内製ツール、アナリティクス、あるいはビジネス インテリジェンス ダッシュボードなどのどんな環境でデータを使用していても弊社のソリューションならそれぞれに最適なアクセス方法やデプロイ方法を通じてデータにコンテキスト情報を付与可能です。弊社ではそれを可能とするさまざまなクエリ、可視化、API コール、ソフトウェア開発キット (SDK) などを用意しており、予算に応じてご利用いただけます。

 

弊社のオンプレミスのソフトウェア ソリューションは、住所検証、ジオコーディング、および住所のオートコンプリートのすべてを対象として、クラウド ネイティブやビッグデータからメインフレームまで、およびその間にあるすべての重要なプラットフォームを含む、幅広いプラットフォームに対応しています。これらは既存のビジネス アプリケーションから切り離して運用することも、シームレスに統合して運用することも可能です。

 

API ソリューションにより、上記の機能を他の情報源を用いて強化することも可能です。たとえば、弊社の住所オートコンプリート ソリューションはリバース IP アドレス検索を使用してユーザーの位置を絞り込み、最小の入力文字数でユーザーに正確な住所の選択肢を提供することで、ウェブフォームや内部アプリケーションでの住所捕捉の精度を高めます。

 

MapMarker はジオコーディングのソフトウェア アズ ア サービス (SaaS) オプションす。正確な位置情報を、シンプルなユーザー インターフェイスを通じて、極めて多数の住所データに対して付与することが可能です。クラウド ネイティブ テクノロジーを利用することで、顧客が大規模なジョブと同時に実行する場合は自動的にスケーリングします。

 

お客様がビジネスの運用に必要とするだけのデータを購入できるよう、単一の国から複数国バンドル、割引価格の国際的なポートフォリオまで、さまざまなパッケージングの MLD データセットをご用意しています。複数国のデータを単一のサプライヤーから購入することにより、複雑化する一方のサプライヤー管理の簡略化にもつながります。Precisely はこのようにして、お客様の新しい位置情報ソリューションに必要な正確性と信頼性を確保します。

 

ジオアドレッシングソリューションの選定における考慮事項をより深掘りするには、弊社の ebook『ジオアドレッシングに必要な 6 つの機能』 をダウンロードしてご覧いただけます。